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長野県松本市波田にある建築設計事務所です。 住宅や、事務所などの設計・監理業務を行っています。
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 現在手掛けさせていただいている仕事ので、
太陽の光と熱を利用して、家庭で消費される暖房や給湯エネルギーと、
昼間の電気エネルギーをつくる住宅を設計しています。
建築に求められる断熱・気密性能は、次世代省エネ基準を
上回る性能が必要です。この事は、いずれ紹介するとして、
今回はエネルギーをつくるシステムについて書きます。

ハイブリットソーラーパネル・・これは、太陽光発電と、太陽熱集熱パネル
を合わせたものです。クライアントのMさんから教えていただきました。
日本製ではありません。海外の製品です。
太陽光発電パネルは、太陽に照らされることで発電をしますが、
同時にパネルに熱も溜まってしまいます。結晶系のパネルは
温度の上昇と共に、発電効率が下がってしまうので、
発電効率を低下させないためは、冷却することが必要です。
ハイブリットソーラーパネルは、水などの冷媒を使ってパネルの
温度上昇を抑え、パネルから奪った熱を蓄熱タンクに貯めて、
給湯や暖房に利用することができる、一石二鳥な製品です。

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早速商社に問い合わせをして、購入する事が可能か?
また、設置に関して何か問題が無いか?聞いてみました。

購入する事は、問題はありませんでした。
しかし、日本で設置するには、いくつかの問題を解決しなければいけないことが判りました。

太陽光発電を構成する部品で、パワーコンディショナーがあります。
ハイブリットソーラーパネルを製作している会社では、日本の規格に合致したパワーコンディショナー
を造っていないために、日本製のパワーコンディショナーが必要。
しかし、パワーコンディショナーだけを販売してくれるメーカーが現在ありません。
昨年くらいまでは、販売していたそうです。なぜ現在は販売してくれないのか?

国の政策で、太陽光発電に対して補助金が出る様になりました。
そのおかげで、色々な会社が太陽光発電をビジネスチャンスとして、便乗商売を始めたようです。
電話での勧誘やら訪問販売などをして、技術的に不確かな会社が施工をおこなっている。
当然、設置後のクレームがかなりの件数あるようです。
その為に製造元のメーカーに、国から「業界でなんとかしろ!」
と指導があり、メーカー団体は製品の品質を維持するために、
①部品の単体販売はしない。
②設置方法はメーカーのマニアル通りに施工すること。
など、色々と自主?規制を現在行なっているようです。
だったら、日本の電気の規格に合ったパワーコンディショナーを国内に限らず探せば良いのでは?
と思いましたが、問題は電力会社です。
規格に合致していることは当然ですが、電力会社に認可されている製品しか使えない?
せっかく海外に良い製品があっても、これでは使えない。
どうしたものか・・
現在検討中です。
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 昨年の10月に、ダイニング・キッチン・家事コーナー
のリフォームのご依頼をいただきました。
『年始は、新しいキッチンで迎えたい。』
とのご依頼だったので、多少??無理をして
11月末に図面を完成させ、見積依頼。
その後金額調整をして、12月初旬に着手。
工事内容は部屋の間仕切りの変更、家具やキッチンの造作。
一部サッシの入れ替え等々月末までに一通り終わせ、
なんとか新しいキッチンで、新年を迎えていただけました。

年が明けて、不足していた金物や、器具の取り付けを終えて
先日無事に終了しました。

既存のキッチンとダイニングは、それぞれの部屋が独立性が高く
一体感はありませんでした。

リフォーム後のダイニング・キッチンは、
ダイニングに面するようにⅠ型のキッチンをレイアウトして、
ダイニングとキッチンを連続性を持たせて、視覚的に広々とした
一体感のある空間としました。

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キッチンとバックセットのフレーム(箱)は、大工さんによる造作工事です。
ワークトップは、アイカ工業の人工大理石。
ワークトップの先端は切りっぱなしとして、大きく目地をとって
フレームの箱から、浮いているような感じにしました。
扉は、バーチの18mmの合板を建具職人さんに大手を張ってもらい
加工したものです。開きの扉はスライド丁番で。
引き出しは、ドイツの金物メーカーハーフェレの引き出し用金物を使っています。
お鍋を吊り下げる為の専用金物や、調味料入れなど、
必要な場所に必要なものが収納できるように設計しました。
キッチンのバックセットには、冷蔵庫の設置スペースと、
天井までの収納があります。
この収納には、電子レンジとトースターも収納してあります。
バックセットの裏側は、家事コーナーとオープンな棚が作られています。
また、キッチンの横の壁一面に収納と電話置場を用意しました。

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以前よりも、視覚的に広がりを持つダイニング・キッチン。
収納は単にスペースを確保するだけではなく、目的を考え
効率良くレイアウトすることで、使える収納を目標に
設計をさせていただきました。
 JIA長野県クラブ企画の『信州の建築家とつくる家』-愛と情熱の家つくり-
第6集が、発刊となります。

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第6集では、
巻頭特集で「場所に棲む」をテーマに、会員が手掛けた住宅の実例を紹介しています。
ぜひご購読ください。





 4年前に竣工をし、引渡しを終えた松本市Yさんの家の
キッチンがこのほど完成しました。
Yさんの家のキッチンは、大工さんが造作工事で造った、
造り付けのフルオーダーキッチンです。
パインの集成材を使い、ワークトップは100角のタイル。
キッチンの扉もパイン集成材で。
引き出し金物には、ソフトクローザーもついています。
市販されているシステムキッチンとなんら遜色のない
機能を備えています。
そしてカウンターの様なこのキッチンは、
吊戸棚を設けずに、居間・食堂と一体となるキッチンです。

 建築当時、図面には食器洗い乾燥機が描いてありましたが
キッチンの造作を始める段階で、取り止めとなりました。
(理由は???覚えていません。)
ただ、将来設置する事があるかも知れないという理由で、
給湯配管、排水管、専用コンセントは設置してありました。
(ここは覚えています。)
機械の設置するスペースは、扉を付けずにお鍋などを
置くスペースとしてお使いいただく事で竣工当時は了承頂き、引渡しとなりました。

竣工時のキッチン
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 今年の7月にYさんから『キッチンに食器洗い乾燥機を設置したい』
とのお電話を頂きました。
早速設置スペースの寸法や配管設備等を確認して、
スケッチを描いて施工をしてもらい、このほど終了しました。

 設計当時は、ワイドが600mmの食器洗い乾燥機を入れる予定でしたが、
現在はワイド450mmのものが支流で、Yさんも450mmの機種を選んで
いらしたので、余った150mmはスライド式の収納を設けました。

食器洗い乾燥機が設置されたキッチン
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 全ての扉が付いて、4年の歳月をかけてキッチンが完成しました。


 一昨年の11月に初めてクライアントのTさんと
お会いして、「安曇野に広がる家」が竣工するまでに
約2年の時間がかかりました。

 なだらかに南東へ傾斜し、近景に田園風景と豊科。
遠景に松本を。西から北にかけては雄大な北アルプスが迫り立つ
この地を最初にご案内いただいたのは、雪が敷地を覆っていた12月でした。

敷地を見させていただいた時に考えた事は
「広々としたこの風景を、室内に居る時にも感じられる空間にするべき」
でした。

基本設計・実施設計と進み、着工したのが今年の4月。
6ヶ月の工期を経て、本日引き渡しとなりました。
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 まだ外構工事が手付かずのままですが、少しづつ手を掛けて
安曇野の田園風景と北アルプスの山並みに調和する家に、
クライアントのTさんに住みながら育てていただければと思います。
 
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野口大介
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男性
誕生日:
1966/05/09
職業:
建築家
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