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長野県松本市波田にある建築設計事務所です。 住宅や、事務所などの設計・監理業務を行っています。
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 昨年から手掛けさせていただいていた、
北アルプス涸沢小屋トイレの改修工事が竣工間際
になったので、竣工前検査の為に涸沢小屋へうかがいました。
当初6月3日に日帰りの予定でしたが、諸事情により
2日からの1泊2日の日程となりました。

2日の早朝、上高地は快晴で穂高の美しい山並みが
望めました。
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涸沢小屋の新しいトイレは、固液分離のバイオトイレです。
し尿は敷地内の処理場へ配管により送られます。
処理場には、ジャカゴにパーライトを詰め込んだ
ろ過層があり、し尿はパーライトを通過する事によりろ過され
トレンチで気化される仕組みです。

また、便は便器下にある処理槽で分解処理されます。
バイオトイレの仕組みは・・・
便には腸内細菌(バクテリア)が混じっていて、
このバクテリアが便を分解処理してくれます。
処理槽内には、オガ屑が充填されています。
オガ屑は便の水分を吸収する事と、バクテリアの格好な
住みかになります。そしてバクテリアが十分に働く様に、
バイオトイレにはヒーターやオガ屑を撹拌する装置が組み込まれています。

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バイオトイレ        撹拌装置

オガ屑は、使用頻度や状態にもよりますが、
1シーズンに1~2回程度半分を入れ替える必要があります。
排出されたオガ屑は、土と混ぜ合わせて1年程度寝かせることで
堆肥となるそうです。

山小屋のトイレは、小屋のオーナーの方々の環境への配慮
そして登山者の衛生面改善への努力により、改修が進んでいます。







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 通り土間のある家は大工さんの造作工事もほぼ終了し、
今週の工程は外壁工事へと進んでいます。

この住宅の外壁は下地をラスモルタル塗りとし、
アクリルリシンを吹付けて仕上げます。

工程は、構造用合板の上に透湿防水シートを張り、
その上に18㎜厚の通気胴縁を張り付けます。
これは壁内部の結露防止の為です。
その上に柄板を張ります。
そしてアスファルトフエルトを張ってメタルラスを取り付け、
モルタルで下塗りをして、1週間程度乾かします。

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透湿防水シートの上に通気胴縁、柄板を施工。

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使用したメタルラス

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アスファルトフエルトの上にメタルラスを施工

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下塗り施工状況     下塗り完了

乾燥後、クラックがある所を補修して、
中塗り上塗りをして、アクリルリシンを吹き付けます。

モルタルの塗り厚さは20㎜以上必要です。
理由は、この敷地が建築基準法の22条で定める
地域に指定されている為で、
法で定められた「延焼の恐のある部分」に掛かる外壁は、
法23条により準防火性能をクリアーする必要があるからです。
塗り厚さを確保する為また補強の為に、
左官用の定規を出隅部分に取り付けて、モルタルを塗っていきます。

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左官用定規

ここまで工程が進めば、竣工まであと一月程度です。



 安曇野に広がる家は,現在現場では基礎工事が進み、
加工場では大工さんが柱や梁を手作業で加工しています。

現場:床下土間工事状況
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土間下断熱材・配筋施工状況 

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土間コンクリート打設状況    打設終了

見積段階では、木材の刻みはプレカット工場でする予定でしたが、
諸事情により大工さんに刻んでもらえることになりました。
大工さんは図面を参考に、番付け表を描きます。
そして番付け表を見ながら木材に墨付けをして、
鋸やノミ、電動ドリルなどを使って刻んで行きます。

大工さんは、木材の性格を熟知しているので、
1本ずつ節や木目を見ながら、使う場所や向きをえらんでくれます。

プレカットでは、そこまでしてくれません。
材料検査時に使う木材の選別はしますが、向きや場所までは
なかなか指示出来ないのが現状です。

加工場
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 通り土間のある家は、床の施工がほぼ終わり
現在壁や、建具枠等の造作工事が進行中です。

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1階施工状況           2階施工状況-1

 監理の仕事は、図面通りに指定した材料が正しく使われ、
施工がされているかを確認する事も大切ですが、
それ以上にディティールを現場の代理人や
職人さんと打合せをすることも大切です。
 打合せの内容は、図面では表現しきれていないところや、
実際施工する前に、より美しくまた使いやすくなる様に
一つ一つ確認をしながら、そして図面を引き直して施工を進めてもらいます。

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2階施工状況-2          2階施工状況-3

 設計監理契約時に、「監理業務は週1回程度現場で打合せをします」
と説明をしますが、実際は週1回では足りず、特にこの現場は毎日通っています。

 先月の16日に地鎮祭を執り行なって、約1ヶ月が過ぎ、
本日現場では基礎立ち上がり部分のコンクリートを打設しました。

 1ヶ月の行程をまとめてみました。

基礎工事に着手する前に、地鎮祭終了後地縄の確認をして、
深さ約30cmスキ土をしていただきました。

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敷地は元々畑だったので、耕作するにはとても良い土です。
基礎工事で根切をして、残土を場外搬出をして捨ててしまうのは
もったいないので、敷地内の畑となる部分に土を移動をして、
またご近所の畑に一部を分けました。

スキ土終了後、丁張りを掛けて基礎工事着手です。
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丁張り終了後全景         丁張り確認

作業は次に進み、根切工事です。
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根切作業風景           根切底確認 

設計時に地盤調査を行い、支持地盤の深さを想定して設計をしますが
実際掘削をした時点で根切底の確認をします。

根切終了後、砕石で基礎の底部を造ります。
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砕石地業終了全景

ここまでで約半月かかりました。

次に基礎の骨となる鉄筋の施工です。
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基礎配筋状況

鉄筋の種類やピッチなどを確認して、型枠を建てて
ベース部分のコンクリートを打設します。
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ベースコンクリート打設状況

基礎ベース部分の施工が終了すると、
次は立ち上がり部分の型枠を建て込みます。
型枠の検査終了後、立ち上がり部分のコンクリート打設です。

コンクリート打設前に、ミキサー車から荷降ろしをした時点での
検査をしました。
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検査は図面に記載されているコンクリートのスランプや空気量の測定
などをします。
検査確認後打設作業開始です。
P5112853.jpgP5112863.jpg







打設状況              打設終了

コンクリートの硬化後、型枠を外して埋め戻し作業・土間や床下の施工へと進みます。










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誕生日:
1966/05/09
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