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長野県松本市波田にある建築設計事務所です。 住宅や、事務所などの設計・監理業務を行っています。
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 気持ちのいい室内空間をつくる方法として、大きな開口部を設けて屋外を取り込む方法があります。
大きな開口部は、屋外と屋内を繋ぐ有効な手段です。
積極的に繋ぐと、当然屋内外で色々なものの出入りが安易になります。
真夏の太陽光もその内の一つです。
冬は、積極的に屋内へ太陽光を取り入れたいのですが、
真夏の太陽の光は遮蔽しないと、室内は熱くて居られません。
屋根や庇を大きく出す事により、上からの太陽光は遮る事が出来ますが、
午後になり太陽が西に傾いてくると、西日が室内に容赦なく差し込んできます。

 開口部のガラスに熱線反射シートなどを貼る。
暴力的にエアコンの噴き出し口を開口部に当てる。
大きな落葉樹を植える。
などの方法もありますが、私はこれが好きです。

7d4eabe7.jpg








 簾です。
簾を開口部に掛けると、当然屋内側に日影が出来ます。
すると屋内側と屋外側で微妙な温度差が出来ます。
微かですが空気の流れが発生し、簾がほんの少し揺れだします。

 強烈な太陽光は揺れる簾に遮られ細かな光となり、屋内に散りばめられます。
上の写真のテーブル面には、散りばめられた光と影の競演が見られます。
この光と影が微かに動く!
まるで木漏れ日の下に居る様で、感覚的にもとても涼しげです。

私の住む松本平は、この時期気温は高く成りますが、湿度は低い。
ですから日向は熱いですが、日影はひんやりと涼しいのです。
せっかくこの地に住んでいるのだから、この気候風土を上手く利用し、
少しでも化石燃料を使わない、夏の住まいとしたいものです。

 
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野口大介
年齢:
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男性
誕生日:
1966/05/09
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建築家
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