長野県松本市波田にある建築設計事務所です。
住宅や、事務所などの設計・監理業務を行っています。
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先日、ある調査で、松本市の里山辺へ行きました。
そこは、太平洋戦争末期に造られた、地下軍事工場跡です。
戦争末期、空襲が激しくなってきた都心の飛行機工場・研究所を疎開させる為に、
全国に数箇所造られたそうです。
里山辺の地下工場は、築造中に戦争が終わったため、実際工場としては稼動しなかった様です。
現存する地下工場跡で、築造中だったものは、全国でも珍しくここだけだということです。
普段見る事の出来ない地下工場を見させていただきました。
案内をしてくださった、戦争遺跡保存全国ネットワークの皆様、お忙しい中ありがとうございました。
地下工場は山の中を東西南北にいくつかの坑道で構成されています。
築造中だったので、土砂を運び出すトロッコのレールが残っていたり、測量の跡や、
仕掛けられたダイナマイトなどが生々しく残っていました。
また坑道内壁には、色々な文字や記号らしきものが書かれています。
地下工場入り口
実はこの地下工場の資料は松本市中央図書館の1階ロビーに常設展示されています。
調査の前に、私は展示資料を見て『こんな事があったんだ』
程度の遠い過去を見ている様な、漠然とした感覚しか残りませんでした。
地際現場を目の当たりにして、急にリアルな感覚を覚えました。
内部 坑道
私達世代は、本や映像、また体験者のお話を聞き戦争を想像することしか出来ません。
しかし、この地下工場は戦争時をそのままを残し、私達に語りかけてきます。
まるで、タイムカプセルの様です。
この感覚は実際に中に入らなければわかりません。
写真や・文章や言葉では到底伝えきれません。
この様な貴重なものが、なぜ正式に保存されていないのでしょうか?
歴史的遺産として十二分に価値のあるものだと思います。
寺社建築や彫刻等美しいものばかりが、遺産だとは思いません。
人間が行ってきたこと、全てが遺産です。
地下工場跡はあえて言うなら『負の遺産』として残すべきものではないでしょうか?
国交省は、全国にある地下工場跡を埋めて行く方針だと聞きました。
なぜでしょうか?
危険だから?
それとも・・・
そこは、太平洋戦争末期に造られた、地下軍事工場跡です。
戦争末期、空襲が激しくなってきた都心の飛行機工場・研究所を疎開させる為に、
全国に数箇所造られたそうです。
里山辺の地下工場は、築造中に戦争が終わったため、実際工場としては稼動しなかった様です。
現存する地下工場跡で、築造中だったものは、全国でも珍しくここだけだということです。
普段見る事の出来ない地下工場を見させていただきました。
案内をしてくださった、戦争遺跡保存全国ネットワークの皆様、お忙しい中ありがとうございました。
地下工場は山の中を東西南北にいくつかの坑道で構成されています。
築造中だったので、土砂を運び出すトロッコのレールが残っていたり、測量の跡や、
仕掛けられたダイナマイトなどが生々しく残っていました。
また坑道内壁には、色々な文字や記号らしきものが書かれています。
地下工場入り口
実はこの地下工場の資料は松本市中央図書館の1階ロビーに常設展示されています。
調査の前に、私は展示資料を見て『こんな事があったんだ』
程度の遠い過去を見ている様な、漠然とした感覚しか残りませんでした。
地際現場を目の当たりにして、急にリアルな感覚を覚えました。
内部 坑道
私達世代は、本や映像、また体験者のお話を聞き戦争を想像することしか出来ません。
しかし、この地下工場は戦争時をそのままを残し、私達に語りかけてきます。
まるで、タイムカプセルの様です。
この感覚は実際に中に入らなければわかりません。
写真や・文章や言葉では到底伝えきれません。
この様な貴重なものが、なぜ正式に保存されていないのでしょうか?
歴史的遺産として十二分に価値のあるものだと思います。
寺社建築や彫刻等美しいものばかりが、遺産だとは思いません。
人間が行ってきたこと、全てが遺産です。
地下工場跡はあえて言うなら『負の遺産』として残すべきものではないでしょうか?
国交省は、全国にある地下工場跡を埋めて行く方針だと聞きました。
なぜでしょうか?
危険だから?
それとも・・・
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先日長野県の主催で、「被災建築物応急危険度判定士」の講習会がありました。
応急危険度判定士は、大規模な地震が発生(震度5弱以上)した場合、
被災地の行政からの要請により被災地へ赴き、被災した建物が余震等に対し
引き続き安全に使用出来るかを応急的に調査し、
余震等による二次災害の発生の危険度の判定を行います。
長野県では、この制度が平成7年度から実施されています。
判定士の有効期限は5年間なので、この3月で私の場合期限が切れてしまうので、
今回更新の講習会に出席して来ました。
講習会では、被災建物の判定方法や、調査書等についての説明が2時間半に渡り行われました。
被災地に行かれた方や、テレビなどで見られた方もいらっしゃると思いますが、
被災後、建物に赤黄緑色の紙が貼られています。あれが判定をした後です。
判定方法を簡単に説明します。
判定には建物の構造(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造)別に調査票が作られており、
判定する建物により使い分けます。調査票には判定基準となる項目が記載されていて、
それぞれABCのランクがあります。目視や測定器具(下げ振り等)により調査をして
各項目をチェックし、すべてがAランクであれば危険なしとして調査済みの緑色の紙を貼ります。
1つでもBランクがあると要注意となり、黄色の紙が貼られます。同様に1つでもCランクがあると
危険の赤色の紙が貼られます。
皆さんはこの様な制度があることをご存知だったでしょうか?
応急危険度判定士は、大規模な地震が発生(震度5弱以上)した場合、
被災地の行政からの要請により被災地へ赴き、被災した建物が余震等に対し
引き続き安全に使用出来るかを応急的に調査し、
余震等による二次災害の発生の危険度の判定を行います。
長野県では、この制度が平成7年度から実施されています。
判定士の有効期限は5年間なので、この3月で私の場合期限が切れてしまうので、
今回更新の講習会に出席して来ました。
講習会では、被災建物の判定方法や、調査書等についての説明が2時間半に渡り行われました。
被災地に行かれた方や、テレビなどで見られた方もいらっしゃると思いますが、
被災後、建物に赤黄緑色の紙が貼られています。あれが判定をした後です。
判定方法を簡単に説明します。
判定には建物の構造(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造)別に調査票が作られており、
判定する建物により使い分けます。調査票には判定基準となる項目が記載されていて、
それぞれABCのランクがあります。目視や測定器具(下げ振り等)により調査をして
各項目をチェックし、すべてがAランクであれば危険なしとして調査済みの緑色の紙を貼ります。
1つでもBランクがあると要注意となり、黄色の紙が貼られます。同様に1つでもCランクがあると
危険の赤色の紙が貼られます。
皆さんはこの様な制度があることをご存知だったでしょうか?
今日は、朝から「両島の家」の上棟検査の立会いへ行きました。
長野県では「信州ふるさと住まいの助成金」という制度がありまして、本日の検査の立会いはその為です。
制度の条件は、
木材使用量の50%以上を、長野県産の木材を使用すること。
また、高耐久、省エネ、バリアフリーなどの一定の条件をクリアーしている事が必要です。
詳しくは県のホームページをご覧ください。
県地方事務所の方に現場にお越しいただいて、検査を行っていただきました。
県産材の確認は、出荷証明書を提出しました。(県の認定工場の出荷証明書)
また、今でしか確認出来ない構造の金物も確認していただきました。
ホールダウン金物
両引き金物
取り付け箇所、使用金物、施工状況を確認しました。
上棟検査は無事に終了しました。
現場の進捗状況は、屋根工事が完了。
外壁の下地、開口部サッシュの取り付け工事がほぼ完了しました。
外観東側から
外観西側から
今は内部の造作工事に着手しています。
この住宅の床は、杉無垢板厚さ30mmを使います。
杉板の山
2階床施工中(1階から)
杉の木肌はとてもやわらかく、素足で歩くととても気持ちが良いです。
この杉板は、長野県の南部にある根羽村のものです。
今年の冬も昨年と同様に、比較的暖かな陽気で、現場を監理してる私としてはとても助かります。
でもやっぱり冬は冬らしくないと・・・
これも、地球温暖化の影響なのでしょうか?
長野県では「信州ふるさと住まいの助成金」という制度がありまして、本日の検査の立会いはその為です。
制度の条件は、
木材使用量の50%以上を、長野県産の木材を使用すること。
また、高耐久、省エネ、バリアフリーなどの一定の条件をクリアーしている事が必要です。
詳しくは県のホームページをご覧ください。
県地方事務所の方に現場にお越しいただいて、検査を行っていただきました。
県産材の確認は、出荷証明書を提出しました。(県の認定工場の出荷証明書)
また、今でしか確認出来ない構造の金物も確認していただきました。
ホールダウン金物
両引き金物
取り付け箇所、使用金物、施工状況を確認しました。
上棟検査は無事に終了しました。
現場の進捗状況は、屋根工事が完了。
外壁の下地、開口部サッシュの取り付け工事がほぼ完了しました。
外観東側から
外観西側から
今は内部の造作工事に着手しています。
この住宅の床は、杉無垢板厚さ30mmを使います。
杉板の山
2階床施工中(1階から)
杉の木肌はとてもやわらかく、素足で歩くととても気持ちが良いです。
この杉板は、長野県の南部にある根羽村のものです。
今年の冬も昨年と同様に、比較的暖かな陽気で、現場を監理してる私としてはとても助かります。
でもやっぱり冬は冬らしくないと・・・
これも、地球温暖化の影響なのでしょうか?
新しい年2008年がスタートしました。
昨年は、A&D住空間スタジオを解散したり、私個人の事で色々と落ち着かない年
でした。施主の方々、施工業者の方々には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
諸問題も解決しつつあります。これも、皆様のご理解ご協力のおかげです。
ありがとうございました。
今年はじっくりと設計・監理をして行きたいと思いますので、宜しくお願いいたします。
昨年は、A&D住空間スタジオを解散したり、私個人の事で色々と落ち着かない年
でした。施主の方々、施工業者の方々には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
諸問題も解決しつつあります。これも、皆様のご理解ご協力のおかげです。
ありがとうございました。
今年はじっくりと設計・監理をして行きたいと思いますので、宜しくお願いいたします。
今年は私にとって変化の大きな年でした。
1月
父親が他界しました。
父の人生について、私なりの気持ちを書こうと思いましたが、
一周忌も間近だというのに、まだ気持ちの整理がつきません。
3月初旬
昨年の10月から建築をしていた、「静バレエ・アート」が竣工しました。
(静バレエ・アートレッスンスタジオ内観)
木造ですが、張弦梁(鉄骨)を用いることにより、無柱の大きな空間を実現しています。
生徒さんたちの笑顔がとても印象に残っています。
3月中旬
安曇野市三郷のM邸が、着工しました。
5月
松本市征矢野で、後藤資産税事務所が、着工しました。
7月
A&D住空間スタジオを解散し、私の個人事務所
野口大介建築設計室を開設しました。
10月
安曇野市三郷のM邸が竣工しました。
北アルプスを一望できるお風呂など、内容盛りだくさんの住宅です。
竣工時、完成見学会をさせていただきました。
施主のMさん、大変ありがとうございました。
住み始めていただいて、2ヶ月が過ぎようとしていますが、どうでしょうか。
年始のご挨拶に伺った時、お話を聞かせていただければと思います。
11月
松本市両島のK邸が着工しました。
12月
松本市征矢野の、後藤資産税事務所が竣工しました。
唐松の木肌の色と、掻き落しの白い壁が美しい建築となりました。
今年ももうすぐ終わります。
色々なことがありましたが、来年に向けて前向きな気持ちで進めそうです。
これも私の設計活動に理解をしていただいたクライアントの皆様、
施工会社の皆様、ご協力いただいた方々のおかげです。
ありがとうございました。
仕事の面でも、私個人も来年はもう一段ステップアップできる様にがんばります。
最後に、私を支えてくれた家族特に妻と娘達に「ありがとう」の言葉で、
来年を迎えたいとおもいます。
1月
父親が他界しました。
父の人生について、私なりの気持ちを書こうと思いましたが、
一周忌も間近だというのに、まだ気持ちの整理がつきません。
3月初旬
昨年の10月から建築をしていた、「静バレエ・アート」が竣工しました。
(静バレエ・アートレッスンスタジオ内観)
木造ですが、張弦梁(鉄骨)を用いることにより、無柱の大きな空間を実現しています。
生徒さんたちの笑顔がとても印象に残っています。
3月中旬
安曇野市三郷のM邸が、着工しました。
5月
松本市征矢野で、後藤資産税事務所が、着工しました。
7月
A&D住空間スタジオを解散し、私の個人事務所
野口大介建築設計室を開設しました。
10月
安曇野市三郷のM邸が竣工しました。
北アルプスを一望できるお風呂など、内容盛りだくさんの住宅です。
竣工時、完成見学会をさせていただきました。
施主のMさん、大変ありがとうございました。
住み始めていただいて、2ヶ月が過ぎようとしていますが、どうでしょうか。
年始のご挨拶に伺った時、お話を聞かせていただければと思います。
11月
松本市両島のK邸が着工しました。
12月
松本市征矢野の、後藤資産税事務所が竣工しました。
唐松の木肌の色と、掻き落しの白い壁が美しい建築となりました。
今年ももうすぐ終わります。
色々なことがありましたが、来年に向けて前向きな気持ちで進めそうです。
これも私の設計活動に理解をしていただいたクライアントの皆様、
施工会社の皆様、ご協力いただいた方々のおかげです。
ありがとうございました。
仕事の面でも、私個人も来年はもう一段ステップアップできる様にがんばります。
最後に、私を支えてくれた家族特に妻と娘達に「ありがとう」の言葉で、
来年を迎えたいとおもいます。