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長野県松本市波田にある建築設計事務所です。 住宅や、事務所などの設計・監理業務を行っています。
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昨日3時間半かけて制作した
今回の各個人展示ブースを兼ねたインスタレーション。
7月下旬から試行錯誤の末、何とか展示に間に合いました。
「美術館で展覧会をするのだから、単なる住宅建築のパネル展ではなく、
美術的な要素も取り入れた展覧会にするべきだ」との想いから
今を遡る9年前、第3回の展示会より会場構成担当を年齢順に
毎年行う事を決め、9人の中で一番下の私が今回担当として
インスタレーションを制作しました。

7月下旬、私と今回参加の中から若手3人の計4人で
全員参加の会議とは別に集まり、インスタレーションを何で作るか?
展示の見せ方?等々検討をして、今回はダンボールの特徴を活かし、
なるべく単一素材でシンプルに構成する事を目指しました。

問題点は、どの様に制作するか?です。
参加者全員でダンボール板に線を引き、カットして組み立てるには、
余りにもパーツ数が多く、またカット寸法がまちまちになり、美しく
組めなくなる可能性があるので、ダンボール板の販売カット加工
をしてくれる会社はないか?
ネットでナウマン象の実物大模型を制作した塩尻のダンボール
加工会社を見つけました。早速問い合わせの電話をして、
直後に会社へ行き、社長さんに協力をして頂く事を了承いただきました。
ダンボール加工会社は、普段リンゴの出荷用ダンボール箱を制作している
中信紙工さんです。
ダンボールだけでのインスタレーションは初めてだったので、
検討している図面を元に試作品を作り、会議時に組み立ててみる事にしました。
会議当日、組み立ててみましたが壁となるダンボールが時間の経過
と共に湾曲してしまい、このままの構成では展示にならない事が判明。
次の日に中信紙工さんへ相談に行き、そこでダンボール板
そのものの強度を1ランク上げ、また切断方向(フルート方向)を
パーツ別に検討し、接合方法を工夫し制作図面をもう一度描き直し
お盆明けに再度試作品を組み立てる事にしました。

色々と工夫をした結果、今度は展示に耐えられるものが出来ました。
美しく見える様会議で皆で検討をし、
今回展示ブースを兼ねたインスタレーションが完成しました。
展覧会2日目の様子。






ダンボールだけの単一素材で作られているので、とてもシンプルな
インスタレーションとなりました。
また上下左右尺ピッチの格子に千鳥でパネルを入れ、
インスタレーション本体の歪みを抑えています。
この千鳥のパネルがなかなか美しい。(自我自賛・・・)

第11回松本安曇野住宅建築展。明日が最終日です。
名残惜しいのですが、このインスタレーションは明日解体され
廃材は再生資源として引き取られる予定です。
ご覧になりたい方、明日までです。
来場お待ちしております。



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誕生日:
1966/05/09
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建築家
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