忍者ブログ
長野県松本市波田にある建築設計事務所です。 住宅や、事務所などの設計・監理業務を行っています。
[6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 通り土間のある家 上棟しました。

地盤改良工事。基礎工事と終了し、コンクリートの強度試験を行い、
4週強度の算定値が設計通りになることを確認後、上棟を行いました。
P3312575.jpg







基礎工事 完了

上棟日前日にまず土台を敷きます。
P4042578.jpgP4042580.jpg







土台敷き完了 

上棟当日      
1階の柱を建てて、2階胴差を柱の臍へ落として加構を組上げていきます。
P4042584.jpgP4042588.jpg







棟梁の指示で、テキパキと作業が進んで行きます。

P4042589.jpg







1階の柱、2階胴差、梁が組上がりました。

次に2階の柱を建てて、桁を組んで、垂木を載せます。
P4042590.jpgP4042593.jpg







小屋組完了            垂木施工状況

この瞬間、スケッチや図面でクライアントと打合せを繰り返してきて、想像でしかなかった住宅が
現実のボリュームで現れます。

夕方からは上棟式を執り行いました。
P4042601.jpg







棟梁に祝詞を上げてもらい、皆で上棟のお祝いをしました。

あと3ヶ月ほどでこの住宅も完成します。
設計・監理をしている立場としては工期通りに進んでもらわなければならないのですが
ここまで来ると、なんとなく先が見えてきて寂しい気持ちになります。




PR
 毎年ある年度末の行事。 
JIA長野県クラブ建築祭と、建築士会(社会貢献委員会)・建築士事務所協会(まちづくり委員会)の景観フォーラムも一段落。
景観フォーラムでは、昨年11月に長野県建築士会会員大会in松本でワークショップを行いましたが、その内容をパネルと、パワーポイントで紹介しました。
ワークショップは、松本市中心市街地、中央東地区(源地の井戸周辺)付近に仮想の想定敷地3つを選定し、各敷地にある程度の条件を設定し8つのグループに敷地を振り分けて、『街に住む』地方都市中心市街地での住環境をテーマに行いました。その時に製作した各班の模型を写真に撮り、コンセプトをまとめてパネル化しました。パネルは、ワークショップの目的・1~8班のパネル・全体のまとめのパネル・合計A1サイズで10枚作。
それと、フォーラム当日の発表用の資料は、写真点数120枚選択。説明文の作成をしました。
パネル製作は、使い慣れていない画像処理のソフトを使った為に予定していた作業時間をオーバーして・・発表用の写真選びと説明文もなかなか進まず・・・
発表前二週間は日中は仕事、夜にパネル製作と発表準備で睡眠時間2時間が続きました。
挙句の果、パネル製作締め切り前日とフォーラム前日は寝ることが出来ず、当日はフラフラの状態でした。
『あんな棒読みの発表ではダメダ!内容ももっと考えろ!』と委員長に怒られながらも(委員長すみません)
なんとか終わり、先週から通常の業務にもどりました。


P1291916.jpgP1291949.jpgP1291951.jpg










模型全景         源地の井戸 周辺        中町通り

 本日のブログの本題
現在進行中の『通り土間のある家』基礎の配筋検査をしました。
鉄筋の配筋状態やピッチ。重ね継ぎ手の位置や長さ。補強筋の確認、設備配管貫通部分の補強などを確認して、いくつかの手直しをお願いし終了しました。

02fd962b.jpgP3212467.jpgP3212473.jpg







全体                 配筋状況              設備配管貫通部分補強


P3212469.jpgP3212474.jpg










重ね継ぎ手不足     重ね継ぎ手 長さ確認
やり直しを指示

23日月曜日朝からコンクリート打設です。

 『通り土間のある家』着工しました。
設計に入る時点で、必ず地盤調査を行います。
今回の敷地は、南側に既存の高さ2.7mの擁壁(当該敷地が南側隣地よりも高い)があります。
敷地購入時に、造成をした会社などに問い合わせをしましたが、擁壁の構造計算書が入手出来ませんでした。擁壁の構造によっては建物の自重を負担させることもできますが、計算書が無いので出来ません。
よって鋼管杭にて建物の自重を擁壁の安息角よりも下の部分に伝える方法を選択しました。
鋼管杭の長さがどの程度必要かを調べるためにスウェーデン式サウンディング調査を実施。
調査結果は、【地盤内に石が多く含まれているので鋼管杭の施工は不可能】との回答でした。
地盤の地耐力は2階建ての木造住宅には十分な数値でしたが、擁壁の件があるので調査会社の技術者と協議をし、地盤改良により建物の自重を安息角下へ伝える方法を選択しました。

 地盤改良とは、土に硬化材を添加して撹拌し基礎下に大きな土の塊をつくることで、建物の自重を支える工法です。この工法はよく軟弱地盤で使われます。気をつけなければいけないのは、土の種類(ローム層など)によっては、添加物と土とが化学反応をおこして六価クロムを溶出させてしまうことです。事前にサンプルを採取して溶出試験を行い安全を確認することが大切です。硬化材には六価クロムを溶出させないものもありますが2割程度割高になるので、今回は試験を行い溶出しないことを確認しました。
当初の行程では2日で終了する予定でしたが、敷地の形状やその他の諸事情で4日ほどかかりそうです。



DSC00196.jpgDSC00191.jpgDSC00197.jpg










施工状況

明日は、現場監督と大工さんとの1回目の打ち合わせです。

 2月8日日曜日 快晴の中『通り土間のある家』の地鎮祭を執り行いました。
昨年の5月、敷地の選定から携わらせていただき8ヶ月の設計期間を経てやっとここまでたどり着きました。

74e0f491.jpg9f63e220.jpg







 地鎮祭準備中          地鎮祭

敷地は松本中心市街地からクルマで10分程度、徒歩でも30分以内の分譲地です。
松本市内への通勤には便利な位置です。
敷地の特徴は・・・
東西18m、南北5.5m~9.5mと東西に細長い形状をしています。
北側18m全面と南側の一部が道路に接していますが、
南側道路は敷地地盤面より2.7m程度低い位置にあります。
南側隣地境界近くまで比較的背の高いアパートが近接して建っています。
幸い南側隣接敷地が2.7m程度低いので、アパートの存在感は半減していますが、
敷地の奥行きが少ないので当該敷地には大きく影響しています。
北側は、道路を挟んで鉄道の線路敷となっており、北西側から北東側は視界が開けています。
北アルプスの山々、特に情念岳が良く見えます。
東側には宅地開発で造られた児童公園があり、松本市内の奥に美ヶ原が望めます。

65222a7e.jpgf2c086d1.jpgd8acbfbc.jpg







 敷地東側から全体を見る。  北側から敷地南東側を見る。  北側から敷地南西側を見る。

48d197c9.jpg







南側道路から敷地を見る。

この敷地のプラス要素は、
①松本中心市街地から近い事。
②南側のアパートがある一部を除いて、今後視界を遮るものが出来ずらい事。

逆にマイナス要素は
③南側にアパートが近接して建っている。
④南北の奥行きが少ない。
⑤南側道路に接道しているが、2.7mの高低差がありアクセスできない。
⑥南側に擁壁があるので、擁壁の安息角を考慮して計画をしなければならない。
 当然建築費に影響がある。
大まかな敷地の特徴は以上です。

これらの事柄を考慮しながら、クライアントと数回の打ち合わせをさせていただきました。
住宅に望む事。これからの生活等々・・・
打ち合わせを繰り返して、計画の概要が出来たところで、クライアントは土地の購入を決意されました。

基本設計・実施設計と進み見積依頼、金額調整をして、ようやく地鎮祭となりました。
この間、毎月2回程度の打ち合わせを繰り返し、一冊の設計図書が出来上がります。
計画時にも作りますが最終チェックの為に、スタディー模型を作ります。

スタディー模型

14424a5c.jpg8c5bf20f.jpga32c0711.jpg







南側                 東側                 北東側

176f5f7a.jpgb0bc026d.jpg







北側                 西側

15b00621.jpg










計画の主な概要

敷地南側のアパートを屋内から感じさせない事、また南側の開放的な部分を屋内に取り込めないか?
北側の山々を、絵画の様に眺められないか?
など敷地の要素(力)を積極的に取り入れることを目指して計画をしました。

敷地の形状から、8畳のグリットを東西方向に3つ連結させて、総2階建てとしました。
周辺の状況から、南東~北西軸を考えて、住宅の要素が軸に絡みながら形成されることを意識して
プランニングを行いました。
結果、2階には家族皆が集まる場所と、キッチン・洗面、洗濯、脱衣室及び浴室を設けました。
2階東側から南側にデッキを設ました。キッチンのサービスヤード、洗濯物干し場としています。
また家族の集まる場所が屋外へと伸びてゆく、半屋内空間としての役割も持たせています。

1階はさほど開放感を求めなくても良い部屋で構成されています。
2畳程度の土間を玄関としています。北側の道路から、住宅内部へアクセスし家の中央へ入ります。
南側の壁面には、裏口が設けてあり、直接屋外へと通り抜けられます。
玄関の土間を介して家の表から裏へと続きます。この住宅のタイトルの由来です。
また、土間には家全体を暖める薪ストーブを設置します。
階段部分に吹き抜けを沿わせて、薪ストーブの煙突が2階の天井まで伸びてゆきます。


施工していただくのは、松本の川窪建設㈱さんです。
これから約4ヶ月の工事期間に入ります。
現場での確認作業や、検査。また定例打ち合わせなど宜しくお願いいたします。
また、施工中の事故の無い様にお願いいたします。








 私が所属させていただいている、JIA長野県クラブで企画・発刊する
『信州の建築家とつくる家 第5集』の最終校正が終わりました。
11月末に印刷が終了し、12月には書店の店頭に並ぶ予定です。
今回も、前4集に引き続き38人の信州の建築家の自信作が掲載されています。
また特集記事のタイトルは、【家づくりは楽しい】です。
家づくりを考えていらっしゃる方は、ぜひご購入いただきご覧ください。
JIA長野県クラブのホームページ(ブログ)に概要がアップされています。
http://jianagano.exblog.jp/

8bbf791d.jpg











カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新CM
[12/15 aula-m]
最新TB
プロフィール
HN:
野口大介
年齢:
57
性別:
男性
誕生日:
1966/05/09
職業:
建築家
バーコード
ブログ内検索
お天気情報
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]